本校は、頂に垂直な岩壁を配する美しい岩山、陶ヶ岳の麓に位置します。風に揺れる木々と鳥のさえずりが心地よく感じられる、自然豊かな学校です。
明治40年に創立された私立下関博愛盲唖学校を起源とし、昭和23年4月、県内唯一の聾学校としてスタートした山口県立聾学校を前身としています。
平成20年に「山口県立山口南総合支援学校」と改称し、原則5障害を対象とする総合支援学校に移行しました。令和9年には創立120年を迎えます。
聾学校最後の年である平成19年の在籍者数は38名でしたが、5年後は約3倍に増加し、現在も約100名の幼児児童生徒が学んでいます。
複数の障害種の子どもたちが、言語の一つである手話を使って行事のあいさつを行うなど相互理解も進み、行事等を通じて助けあい、協力することで、連帯感をさらに深めています。
今年度は、幼稚部3名、小学部10名、中学部27名、高等部54名、合計94名でのスタートとなりました。
『幼児児童生徒一人ひとりの「力」「よさ」「可能性」を伸ばし、自立・社会参加を実現する教育の創造』の学校教育目標のもとで、日々の教育活動を展開しています。
具体的には、「きらめき検定(山口県特別支援学校技能検定)」の実施や「コミュニティ・スクール」の仕組みを生かした地域等との協働活動をはじめとして、「喫茶サービス」、「ビルクリーニング」などの実習、生徒が作製・栽培した木工製品、手工芸品、野菜や花等の販売といった、地域の方々との日常的・継続的な交流を深める取組等を進め、幼児児童生徒の「よさ」を理解していただくとともに、幼児児童生徒が卒業後に自立し、地域の中で心豊かに生活していくために必要となる力の育成を図っているところです。
また、令和5年に新設した校舎内には、本校のイメージキャラクターである「スワロウベイビーズ」にちなんだ「すわろう(座ろう)カフェ」を設置しています。
私たちは、この「すわろうカフェ」が、地域の方々の憩いの場所の一つとなるよう、心を込めたサービスをお届けしたいと考えております。開催期日や時間等の詳細は、ホームページをご覧ください。皆様のご来店をお待ちしております。
さらに本校には、「聴覚障害教育センター」「視覚障害教育センター」「地域支援室」が設置され、地域の相談支援の拠点としての役割を担っています。
「聴覚障害教育センター」としては、旧聾学校としての聴覚障害教育の専門性を生かし、他地域のセンターと連携を図りながら、県下全域を支援する体制を整えています。
さらに、県央部の「視覚障害教育センター」、山口・防府地域における「地域支援室」として、各学校の特別支援教育の推進をサポートしています。
以上の取組等により、私たちはこの学校を、本校に集うすべての人(子ども、保護者、地域、教職員)が、笑顔(『よし』『できた』『やった』)や感謝(『ありがとう』『うれしい』)にあふれる場所にしたい。そして、みんなが互いに支えあうことで、幸せ(『いいね』『よかったね』)を感じられる場所にしたいと考えています。
これからも、本校の取組や幼児児童生徒の輝く姿を知っていただき、本校の応援団のお一人としてご支援いただきますよう、どうぞよろしくお願いいたします。
令和8年4月
校長 山本 朋宏